中小企業のホームページでよく聞くのが、「問い合わせがあまり来ない」「検索で上位に出ない」といった悩みです。ホームページは会社の顔でもあるので、集客や信頼に直結する大切な資産です。
本記事では、中小企業が押さえるべきSEO対策の基本10ポイントを初心者でも分かりやすく解説します。各ポイントで問題点と改善策を確認することで、検索エンジンからの集客力向上や、ユーザーに信頼されるホームページ作りのヒントを得ることができます。
まずは全体の流れをつかみながら、順番に具体的な改善策を確認していきましょう。それぞれの課題に対して、実務で取り入れやすい方法や注意点も解説していますので、現状のホームページと照らし合わせながら読み進めてください。
それでは、具体的な10の鉄則を順に見ていきましょう。
1. キーワード選定を正しく行う

SEOの基本は適切なキーワード選定です。どんなに質の高いコンテンツでも、ユーザーが検索しないキーワードを狙ってもアクセスは増えません。中小企業の場合、自社の商品やサービス名だけでなく、地域名や具体的なサービス名を組み合わせたキーワードを意識することが重要です。例えば、「東京 リフォーム 小規模住宅」など、検索されやすい語句を分析し選定することで、新規顧客の獲得につながります。キーワード選定の段階で、競合サイトの上位表示状況や検索ボリュームを把握しておくと、戦略的にページを作れます。
改善策
GoogleキーワードプランナーやUbersuggestなどのツールで検索ボリュームを確認し、自社に合った検索ワードをリスト化しましょう。さらに、選定したキーワードをページタイトルや見出し、本文に自然に組み込むことで、検索エンジンからの評価が向上します。キーワードは無理に詰め込まず、ユーザーが読む文章として自然に配置することがポイントです。
2. タイトルとメタディスクリプションの最適化
検索結果でクリックされるかどうかは、タイトルとメタディスクリプション次第です。特に中小企業は「とりあえず会社名」といったタイトルになりがちで、検索ユーザーに魅力が伝わらないことがあります。メタディスクリプションも同様に、ページの内容を端的に説明する文がないと、クリック率が低下します。これらはSEOだけでなく、ユーザーの興味を引く重要な要素です。
改善策
タイトルは30〜60文字程度で、主要キーワードを含めつつ、具体的なメリットや情報が分かる文章にします。メタディスクリプションは120〜160文字程度でまとめ、ページの内容とユーザーの期待を一致させることが重要です。また、検索結果で目立つように、数字や具体的なサービス内容を盛り込むとクリック率が向上します。
3. 内部リンクの設計
ホームページ内のページ同士を適切にリンクさせることは、SEOだけでなくユーザー体験向上にもつながります。中小企業では、各ページが孤立している場合が多く、検索エンジンがサイト構造を理解しにくくなります。また、訪問者が欲しい情報にたどり着きにくくなると、離脱率が高くなり集客効率も下がります。内部リンクは、関連性のあるページを自然に繋ぐことで、SEO評価を高める効果があります。
改善策
まず、主要なカテゴリーやサービスページを整理して、階層構造を明確にします。関連ページ同士を本文やサイドバーでリンクさせ、ユーザーが迷わず情報にアクセスできる導線を設計しましょう。さらに、アンカーテキストに適切なキーワードを入れることで、検索エンジンにもページ内容を伝えやすくなります。
4. モバイル対応(レスポンシブデザイン)
現在、Webアクセスの約7割はスマートフォンから行われています。スマホ非対応のサイトでは、文字が小さく読みにくかったり、横スクロールが必要だったりしてユーザーが途中で離脱します。さらに、Googleはモバイルフレンドリーを検索順位に反映するため、スマホ対応していないだけで集客力が大きく低下してしまいます。
改善策
レスポンシブデザインを導入し、どの端末でも最適な表示になるようにします。ボタンは押しやすい位置に配置し、フォントサイズは16px以上、行間は広めに設定することで、よりストレスなく読めるサイトになります。さらに、重要な情報やCTAはスクロールなしでアクセスできる位置に配置するとコンバージョン率向上につながります。
5. ページ表示速度の改善
Webサイトは表示速度が遅いとユーザーが離脱しやすく、SEO評価にも影響します。特にスマホからのアクセスでは、3秒以上かかると半数以上のユーザーがページを閉じると言われています。画像が重い、不要なプラグインが多い、サーバー性能が低いといった理由で表示速度が落ちることがあります。速度改善は見込み客の獲得やサイトの信頼性向上に直結します。
改善策
画像は圧縮して容量を軽くし、キャッシュ系プラグインを導入することで再訪問ユーザーへの表示速度を向上できます。さらに、不要なプラグインやコードを削除し、サーバー性能を見直すことで全体のスピード改善が可能です。サイトを軽量化し、快適なユーザー体験を提供することが重要です。
6. 古いデザインの刷新
デザインが古いと、訪問者に「この会社は大丈夫だろうか」と不安を与えます。特に競合がモダンなサイトを運営している場合、第一印象で差がつくこともあります。古いデザインは信頼感を損ない、問い合わせや購入に至る前に離脱される原因になります。清潔感や視認性の向上が集客には欠かせません。
改善策
「シンプル」「清潔感」「余白の活用」を意識したデザインに刷新します。ブランドカラーの統一、高品質な画像の使用、ユーザーが迷わず操作できる導線設計を行うことで、第一印象を改善できます。最新トレンドを追いすぎず、訪問者に安心感を与えるデザインが重要です。
7. 情報更新の徹底
会社概要やサービス内容、住所・電話番号が古いと信頼を損ないます。特に所在地や代表者情報が更新されていない場合、ユーザーに「本当に活動している会社か」と疑われる可能性があります。古い情報は問い合わせや商談チャンスの損失につながることがあります。
改善策
定期的に情報を確認・更新し、住所、代表者、電話番号、メールアドレスなどを最新に保ちます。新サービス追加や終了サービス削除も迅速に行い、情報管理表を社内で共有することで更新作業を効率化できます。常に正確な情報を提供することが信頼獲得の基本です。
8. お知らせやブログの更新
ホームページ上のお知らせやブログが長期間更新されないと、ユーザーに「活動していない会社」と誤解されます。さらに検索エンジンは更新頻度を評価するため、更新されないサイトは自然検索からの流入が減ります。定期更新はSEOと信頼性の両方に重要です。
改善策
月1回の更新を目標にコンテンツカレンダーを作成し、計画的に管理しましょう。小さなニュースや採用情報でも、ユーザーに「活動している会社」という安心感を与え、SEOにもプラス効果があります。
9. セキュリティ対策(SSL)
SSL未対応のホームページではブラウザ上に「保護されていません」と表示され、ユーザーに不安を与えます。問い合わせフォームや資料請求ページでこの表示が出ると、多くのユーザーは入力をためらい、ビジネスチャンスを逃してしまいます。中小企業にとって、信頼低下は機会損失につながります。
改善策
無料SSLサービス「Let’s Encrypt」を使い、全ページをhttps化します。WordPressの場合は「Really Simple SSL」プラグインを利用すると簡単に設定できます。セキュリティ対応はユーザーの信頼を守る基本なので、早めに対応しましょう。
10. ホームページを自社で更新できる体制
更新が外注任せだと情報が古いままになり、商品やサービスの魅力が伝わらず、機会損失につながります。特に中小企業では、日常的な更新を業者に頼るのは非効率です。簡単な修正すら自社でできない状況は、集客力や信頼性に影響します。
改善策
WordPressやShopifyなどのCMS導入により、社内でテキストや画像の更新が可能になります。大きな改修は外注に任せつつ、日常的な更新は自社で行うハイブリッド体制を整えることで、情報を常に新鮮に保てます。
まとめ:まずは無料相談で現状を整理してみましょう
複数の項目に当てはまる場合、ホームページのリニューアルや改善の必要性は高いと考えられます。しかし、どこから手をつけるべきか、部分的な修正で十分か、それとも全面リニューアルが必要か、自社だけで判断するのは難しいこともあります。
そんなときは、まず専門家に相談して現状を整理するのがおすすめです。話を聞くだけでも、改善すべきポイントや優先順位がはっきりし、無理のないステップでサイト改善に取り組めるようになります。
ホームページリニューアル.comでは、中小企業向けのホームページ改善・リニューアルに関して、契約不要の無料相談を受け付けています。
まずはご相談いただき、現状を整理するところから始めてみてください。もちろん相談だけでも構いませんので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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